どうもこんにちは。ツリーバ編集長のヒビヤです!

毎日うだるような暑さが続いていますが、みなさん仕事に、釣りに、汗を流しながら日々頑張っていることかと思います。

荒川の河川敷は夜になっても汗がジットリと出て、もはや釣りどころでは無いようなムシムシムレムレな熱帯夜状態の毎日で釣りに行く事を躊躇ってしまうような状態。

僕がこの暑い季節に毎年決まって、暑さだけではない何かから逃げるかのように出かけるのは福島県は南会津にある檜枝岐村。

この村は栃木県、群馬県、新潟県の県境に位置し、つまり尾瀬の裏口にある人口600人程度の超秘境の村。

標高1000mに位置するキャンプ場を拠点として登山や沢での岩魚釣りをするのがこの季節の僕の密かな楽しみなのだ。

ただし、檜枝岐へ行くには群馬県、新潟県側から酷道と言われる国道を抜けるか、栃木県側から山をグルっと迂回するように国道で抜けるか、はたまたそれなりの車、またはオフロードバイクで栃木県側からダートの林道を抜けて到達するか、いずれにせよ檜枝岐村へ到達するためにはなんらかの努力と根気が必要なのだ。

僕は車なら栃木県側の国道迂回ルートを使うのだが、何せインターから100kmほどの距離があり、時間にして2時間半から3時間ほどかかるのだから、それはそれは大変なのだ。

東京から約5時間はかかる計算になる。直線距離なら150kmもないのに、だ。

なぜそんな思いをしてまでイワナが釣りたいのか、その答えは簡単で単純に行きづらい場所が故、釣り人が少なく、そして水が豊富で沢が無数にまるで蜘蛛の巣のように山を這っており、放流ものよりも遙かに天然ものの生息数が多く、沢登り滝登りも楽しめる貴重なフィールドだからである。

山岳地帯での釣りに少しでも興味があるのなら、是非この地に行ってほしい。

もしあなたが今、山岳地帯での釣りに興味があるにも関わらず5年後に先延ばししたとしよう。

間違いなくあの時に来ていればよかった、5年もロスしてしまった、と後悔する事になるだろう。そう思わせるぐらい、余所では味わえないフィールドである事を保障しよう。

例年であれば5月のまだ雪が残っている季節にこの地での最初の釣りを楽しむのだが、今年は初夏から盛夏になる頃となる7月下旬の訪問となった。

午前7時、いつものキャンプ場に到着し、休憩もそこそこにまずはテン場の準備をする。

タープを張り、テントを張り、テーブルや焚き火の準備をし、ようやく一息つく頃には8時半を回っていた。

コーヒーを飲み、タックルの準備をし、初日に必ず入る沢へと向け車に積んできたオフロードバイクを走らせる。

いつもよりクマザサがやや茂っているのか、奥まで進むことができずに入渓ポイントのとばっくちにオートバイを停めクマザサを払いよけながら山へと入って行く。

少し開けたところで最初に顔を見せるのは小さな堰堤下の小さな釜だ。

ここは上から魚が落ちてくるのであろう、かならず釣れるポイントであるため、挨拶代わりにまずはスプーンを投げる。

ものの5分ほどで良型の岩魚がヒットした。

しかしよく見るとこの岩魚、天然ではなく放流モノである。

放流場所からは大分上流に位置するポイントであることから、増水した時に登ってきたのだろう。

竿を畳みザックへと放り込むと堰堤を巻き、プールへと入る。

ここは岩魚のたまり場と言ってもいいだろう。

上流から落ちてきた岩魚がここでしばらく過ごすために大量に天然のイワナがストックされているのだ。

今回もスプーンを流すと源流域とは思えない数の岩魚がスプーンを追いかけてくるのが見る。

ここで天然岩魚を追加し、この先はテンポよく沢登りをしながらの釣行だ。

thumb_IMGP0040_1024

いたるポイントで15センチ程度の小さな岩魚も果敢にスプーンを食ってくるが、思ったとおりの27センチほどの岩魚が面白いようにスプーンにアタックしてくる。

その日、その年によって釣れるパターンもサイズも違いはあるものの、この沢は比較的コンスタントに良型が出る。そのため、僕のホームとなっているわけだ。

今回も25センチオーバー、尺近い天然の岩魚が8匹ほど顔を見せてくれた。

たった1時間半での出来事である。

その頃になると最初の大きな滝が見えてくる。直登するのは容易なのだが、時間が無いためここを折り返し地点とし、拾い釜の中をスプーンで探ると岩魚のアタックが頻繁に発生し、流木の際を流すと下から良型の岩魚が飛び出してきてスプーンに噛みつく。

thumb_IMGP0044_1024

もういいだろうと釜に別れを告げ、沢を下りながら気になるポイントでスプーンを投げてみると、これまた面白いように岩魚がヒットする。

thumb_IMGP0042_1024

もはや何往復でもしたい気持ちではあるが、残念ながらタイムリミットを若干すぎているため途中でキープした岩魚を捌き、テン場へと戻るとちょうど家族が下から上がってくるところであった。

次は8月の後半の釣行を予定している。

楽しみだ。

それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!

thumb_IMGP0043_1024

thumb_IMGP0047_1024

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2015/08/thumb_IMGP0040_1024-1024x768.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2015/08/thumb_IMGP0040_1024-150x150.jpgtsuri-ba釣りTALK渓流・源流の釣りスプーン,ルアー,岩魚,檜枝岐村,渓流,源流どうもこんにちは。ツリーバ編集長のヒビヤです! 毎日うだるような暑さが続いていますが、みなさん仕事に、釣りに、汗を流しながら日々頑張っていることかと思います。 荒川の河川敷は夜になっても汗がジットリと出て、もはや釣りどころでは無いようなムシムシムレムレな熱帯夜状態の毎日で釣りに行く事を躊躇ってしまうような状態。 僕がこの暑い季節に毎年決まって、暑さだけではない何かから逃げるかのように出かけるのは福島県は南会津にある檜枝岐村。 この村は栃木県、群馬県、新潟県の県境に位置し、つまり尾瀬の裏口にある人口600人程度の超秘境の村。 標高1000mに位置するキャンプ場を拠点として登山や沢での岩魚釣りをするのがこの季節の僕の密かな楽しみなのだ。 ただし、檜枝岐へ行くには群馬県、新潟県側から酷道と言われる国道を抜けるか、栃木県側から山をグルっと迂回するように国道で抜けるか、はたまたそれなりの車、またはオフロードバイクで栃木県側からダートの林道を抜けて到達するか、いずれにせよ檜枝岐村へ到達するためにはなんらかの努力と根気が必要なのだ。 僕は車なら栃木県側の国道迂回ルートを使うのだが、何せインターから100kmほどの距離があり、時間にして2時間半から3時間ほどかかるのだから、それはそれは大変なのだ。 東京から約5時間はかかる計算になる。直線距離なら150kmもないのに、だ。 なぜそんな思いをしてまでイワナが釣りたいのか、その答えは簡単で単純に行きづらい場所が故、釣り人が少なく、そして水が豊富で沢が無数にまるで蜘蛛の巣のように山を這っており、放流ものよりも遙かに天然ものの生息数が多く、沢登り滝登りも楽しめる貴重なフィールドだからである。 山岳地帯での釣りに少しでも興味があるのなら、是非この地に行ってほしい。 もしあなたが今、山岳地帯での釣りに興味があるにも関わらず5年後に先延ばししたとしよう。 間違いなくあの時に来ていればよかった、5年もロスしてしまった、と後悔する事になるだろう。そう思わせるぐらい、余所では味わえないフィールドである事を保障しよう。 例年であれば5月のまだ雪が残っている季節にこの地での最初の釣りを楽しむのだが、今年は初夏から盛夏になる頃となる7月下旬の訪問となった。 午前7時、いつものキャンプ場に到着し、休憩もそこそこにまずはテン場の準備をする。 タープを張り、テントを張り、テーブルや焚き火の準備をし、ようやく一息つく頃には8時半を回っていた。 コーヒーを飲み、タックルの準備をし、初日に必ず入る沢へと向け車に積んできたオフロードバイクを走らせる。 いつもよりクマザサがやや茂っているのか、奥まで進むことができずに入渓ポイントのとばっくちにオートバイを停めクマザサを払いよけながら山へと入って行く。 少し開けたところで最初に顔を見せるのは小さな堰堤下の小さな釜だ。 ここは上から魚が落ちてくるのであろう、かならず釣れるポイントであるため、挨拶代わりにまずはスプーンを投げる。 ものの5分ほどで良型の岩魚がヒットした。 しかしよく見るとこの岩魚、天然ではなく放流モノである。 放流場所からは大分上流に位置するポイントであることから、増水した時に登ってきたのだろう。 竿を畳みザックへと放り込むと堰堤を巻き、プールへと入る。 ここは岩魚のたまり場と言ってもいいだろう。 上流から落ちてきた岩魚がここでしばらく過ごすために大量に天然のイワナがストックされているのだ。 今回もスプーンを流すと源流域とは思えない数の岩魚がスプーンを追いかけてくるのが見る。 ここで天然岩魚を追加し、この先はテンポよく沢登りをしながらの釣行だ。 いたるポイントで15センチ程度の小さな岩魚も果敢にスプーンを食ってくるが、思ったとおりの27センチほどの岩魚が面白いようにスプーンにアタックしてくる。 その日、その年によって釣れるパターンもサイズも違いはあるものの、この沢は比較的コンスタントに良型が出る。そのため、僕のホームとなっているわけだ。 今回も25センチオーバー、尺近い天然の岩魚が8匹ほど顔を見せてくれた。 たった1時間半での出来事である。 その頃になると最初の大きな滝が見えてくる。直登するのは容易なのだが、時間が無いためここを折り返し地点とし、拾い釜の中をスプーンで探ると岩魚のアタックが頻繁に発生し、流木の際を流すと下から良型の岩魚が飛び出してきてスプーンに噛みつく。 もういいだろうと釜に別れを告げ、沢を下りながら気になるポイントでスプーンを投げてみると、これまた面白いように岩魚がヒットする。 もはや何往復でもしたい気持ちではあるが、残念ながらタイムリミットを若干すぎているため途中でキープした岩魚を捌き、テン場へと戻るとちょうど家族が下から上がってくるところであった。 次は8月の後半の釣行を予定している。 楽しみだ。 それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン