どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

今回は7月の3連休を4連休とし、良くも悪くも一人旅である。

前回同様にカブを車に積み12日の夜に出発するつもりでいたのだが、野暮用で翌日の朝に出発することとなった。

早朝ではないものの、さすがは平日である。トラックやワタシのようにアクティビティの為に休んだと思しき車以外は走っておらず渋滞もないまま昼頃にテン場へと到着した。

早速今夜の寝床となるテントを設営する。

前回は車中泊であったがこの日のためにモンベルのテントを新調したのだ。ヨーレイカの古い20年もののテントもまだまだ使えるのだがシームレステープの張り替えや防水処理をするのが面倒なので新調してしまった。

もう一つ言い訳をさせてもらうとヨーレイカは前室に自転車が入るツーリング用の大柄なもので登山には向いておらず縦走登山、あるいは沢登りでも使えるものが欲しかったのだ。

テントは一度買えば基本的には何年でも使える。

テントとミニタープの設営を終え、さてどこの沢に入ろうかと思案する。

湖産なのか源流域なのか成長の条件によって狙う時期が変わってくるものであるが、ワタシが一番好きな源流域での最盛期は前回の6月、今回の7月、せいぜい8月までだ。

その年、沢によっては9月に入って荒喰いを見せることもある源流のイワナだが大抵の場合において釣り人が入れ替わり立ち代わり入り警戒心が強く食わなくなってしまう。所謂魚がスレた状態となってしまうのだ。

そうなるとルアーならサイズも数も出る場合もあるのだが、山向こうの大物狙い以外ではルアーの釣りを全くやらなくなってしまったワタシにはやはり8月までが勝負どころとなる。

毛鉤で出ないならルアーでやろう、とはならない。自分で巻いた毛鉤、魚に気づかれないように近づく技、沢選び、そうそれが魚と対峙する面白さだ。

知恵比べである。

風呂やビール、焚き火を楽しむ時間を考慮しあまり奥まで行かずに本流でテンカラ竿を振りつつ遡行して行くと翌日からの釣りを期待させるに十分なサイズ、美しさの天然イワナが顔を出した。

翌日入る場所はもう決めている。カブで行けるところまで行き、そこからは登山になるのはいつものことだが、これまでに一度も踏み込んだことのないエリアだ。ただ山岳地図の等高線を見ると降りられる場所は限られそうだ。そして遡行途中にどうやら落差のある場所がありそうでこれをクリアしなければならない。

果たして行けるのかどうか。

釣れる釣れないよりも行ける行けないの方がワタシにとっては重要である。なんとしてでもその場所を見たいのだ。

カブは任せておけと言わんばかりに胸を張っているように見える

ユラユラと焚き火の熱で揺れる空気が、まるで不安と期待を螺旋状に絡ませたワタシの心のようである。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/09/3B19FE9B-5A02-4CEE-8A17-F9E95F834AA3.jpeghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/09/3B19FE9B-5A02-4CEE-8A17-F9E95F834AA3-150x150.jpegtsuri-ba渓流・源流の釣りイワナ,テンカラ,檜枝岐,毛鉤,源流どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 今回は7月の3連休を4連休とし、良くも悪くも一人旅である。 前回同様にカブを車に積み12日の夜に出発するつもりでいたのだが、野暮用で翌日の朝に出発することとなった。 早朝ではないものの、さすがは平日である。トラックやワタシのようにアクティビティの為に休んだと思しき車以外は走っておらず渋滞もないまま昼頃にテン場へと到着した。 早速今夜の寝床となるテントを設営する。 前回は車中泊であったがこの日のためにモンベルのテントを新調したのだ。ヨーレイカの古い20年もののテントもまだまだ使えるのだがシームレステープの張り替えや防水処理をするのが面倒なので新調してしまった。 もう一つ言い訳をさせてもらうとヨーレイカは前室に自転車が入るツーリング用の大柄なもので登山には向いておらず縦走登山、あるいは沢登りでも使えるものが欲しかったのだ。 テントは一度買えば基本的には何年でも使える。 テントとミニタープの設営を終え、さてどこの沢に入ろうかと思案する。 湖産なのか源流域なのか成長の条件によって狙う時期が変わってくるものであるが、ワタシが一番好きな源流域での最盛期は前回の6月、今回の7月、せいぜい8月までだ。 その年、沢によっては9月に入って荒喰いを見せることもある源流のイワナだが大抵の場合において釣り人が入れ替わり立ち代わり入り警戒心が強く食わなくなってしまう。所謂魚がスレた状態となってしまうのだ。 そうなるとルアーならサイズも数も出る場合もあるのだが、山向こうの大物狙い以外ではルアーの釣りを全くやらなくなってしまったワタシにはやはり8月までが勝負どころとなる。 毛鉤で出ないならルアーでやろう、とはならない。自分で巻いた毛鉤、魚に気づかれないように近づく技、沢選び、そうそれが魚と対峙する面白さだ。 知恵比べである。 風呂やビール、焚き火を楽しむ時間を考慮しあまり奥まで行かずに本流でテンカラ竿を振りつつ遡行して行くと翌日からの釣りを期待させるに十分なサイズ、美しさの天然イワナが顔を出した。 翌日入る場所はもう決めている。カブで行けるところまで行き、そこからは登山になるのはいつものことだが、これまでに一度も踏み込んだことのないエリアだ。ただ山岳地図の等高線を見ると降りられる場所は限られそうだ。そして遡行途中にどうやら落差のある場所がありそうでこれをクリアしなければならない。 果たして行けるのかどうか。 釣れる釣れないよりも行ける行けないの方がワタシにとっては重要である。なんとしてでもその場所を見たいのだ。 カブは任せておけと言わんばかりに胸を張っているように見える ユラユラと焚き火の熱で揺れる空気が、まるで不安と期待を螺旋状に絡ませたワタシの心のようである。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン